はじめてのエッチのような夜 – おかありなワンマンライブ@難波Mele


彼女、おかありなさんと出会った、いや遭遇したのはBarプカプカだった。
確かお友達の徳永由希さんと二人で呑みに来ていたんだと思う。
その場で「私、もうすぐ上京して向こうで活動するんです。で、大阪でのラストライブがあるんで、よろしければ」と誘われたわけ。

で、来てしまいました。難波Mele(メレ)

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着いたのは午後7時45分ぐらいだったと思う。結局20分ぐらい遅れて開演。
ギター1本だけ抱えて、おかさん登場。

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今まで抱えてきた忸怩たる思い、もっというと怨念をぶつけるようにギターを掻き鳴らし、歌う。
大阪は居心地がいいけど、東京で勝負したい。そして私を嗤った奴らを見返したい。

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10年前の自分のことを思い出す。東京で勝負したいと思いつめて、ひとりで仕事も部屋も決めて大阪を飛び出してしまった頃だ。
俺も自分を嗤ったり馬鹿にした奴らを見返したい、だなんて思っていたっけ。
結局俺の場合は大失敗して大阪に逃げ帰ってしまい、精神的にも物理的にも大ダメージを食らって、回復するのに5年ぐらいかかってしまったわけだけど。

おかさんがどうなるかは分からない。
たったひとりであれだけギター弾けてあれだけ情念込めて歌えるのは大したものだと思う。
けれど、その手のスタイルを採る女性シンガーは目新しくはない。

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何となく、彼女自身もそうした課題を認識しているように思う。
本気でメジャーデビューを狙うのならば、やはり「おかありなならでは」の曲がもっと欲しい。

たとえば、アンコールで歌われたこの「ヒーロー」のような。

プロレスラー後藤洋央紀(ごとうひろおき)選手の試合を見に行って感動して作った曲だという。
大切にし過ぎてライブで歌わなくなったそうだけど、情念とか怨念を歌うよりも、何かしらの決意とか宣言を歌うほうが、やっぱり幸せになれると思う。演者も観客も。
「コンニャク指輪」も「ケイスケさんのお洋服」もかわいくて好きだけどね。

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「はじめてのエッチ」は、何だか一方の思いが強すぎて、タイミングが合わないままにこっちが果ててしまったような感じだった。
でも、何度も重ねる内に、多分きっとよくなるのではないかな。
だから、もっと曲作ってください。ライブもやってください。東京でも、大阪でも。
そしたらもっともっと「よいエッチ」ができるのではないかな、と思います。

…てなことを終演後の挨拶の時に、本人に言おうとしたけど言えなかった。
まあ、言えんわな。下手したらセクハラだもんな。
その代わり、泣きそうになりながら思いっきり握手してやった。
そしたら彼女も泣きそうな表情で、出たばかりのアルバム「昔の新曲」に、こんなサインを書いてくれた。

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頑張ってね。またプカプカで呑みましょ! 池袋でもええで!