大阪西心斎橋 Barプカプカ – 夜を吸い込んで20年


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大阪・ミナミの西心斎橋にそびえ立つ雑居ビル、「日宝三ツ寺会館(にっぽうみつでらかいかん)」。通称「ミッテラ」。
不肖からふね、ここを徘徊しはじめて1年足らずになるが、やっとどこにどういうお店があるかを把握できるようになってきた。
特に地下1階にあるお店にはなかなか入れなかったのだが、ここ数ヶ月でようやく開拓しはじめている。
その地下にある店舗で、やはりここには行っとかんと! と色んな方から言われていたのが、ここだ。

Barプカプカの門構えは、1995年から積み重ねられてきた歴史が漏れ出しているような雰囲気がある。
天井を見ると、黒いギターが吊るされている。これを目印にするといいらしい。

入店すると、まず目につくのが、壁一面を埋め尽くしているおびただしいライブイベントのフライヤーの数々。
テレキャスターギター、見たことも聴いたこともないミュージシャンたちが出した大量のCD、そして古い漫画。

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出迎えてくれたのはマスターのエロ満賀道雄さん
暑かったのでビールを一杯。

生ビール

名前を名乗って挨拶をした後、早速始まったのが漫画「じゃりン子チエ」の話題。
そもそも満賀さんとお話をするきっかけになったのが、この漫画だったのだ。
一応ロックバーなのにロックの話せんでええんやろか? と疑問に思いつつ、満賀さんは楽しそうだし、実際私もめちゃくちゃ楽しかったので、二人でしばし盛り上がった。

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20年の積み重ねは店内からにじみ出ている、と書いたが、不思議なくらい重みはない。
軽薄だと言いたいわけではない。
「重み」というのはしばしば排他につながると思うのだが、そんな雰囲気はまるで感じられなかったからだ。

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それでも、古く傷の入ったカウンターや、高さが微妙に違う椅子をちらりと見る度に、一体この20年の間にどれだけの人がこの椅子に腰掛けてグラスを傾けてきたのか、そこに思いを馳せてしまった。
たくさんのお客を出迎えてきて、そのお客の夜を20年間ずっと吸い込んできたんだろうな。

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去り際に、満賀さんに優しく声をかけられた。
「またお待ちしてますね」
私も自分の夜を吸い込んでもらうことが出来たんだろうか。