ラン・オールナイト(原題:RUN ALL NIGHT)


リーアム・ニーソンの名前は「フライト・ゲーム」で初めて知ったほどの新参者なのだが、とあるフォロワーさんが絶賛していたので、ふらっと観に行ってみた。

正直、冒頭の部分は映画の雰囲気が全般的にもやっとしていた。
主人公・ジミー(リーアム・ニーソン)と、反発して疎遠になっている息子・マイク(ジョエル・キナマン)との関係といい、厄介者であるジミーとドラ息子であるダニー(ボイロ・ホルブルック)に手を焼きつつ、二人を憎み切れない街の権力者・ショーン(エド・ハリス)との絡みといい、何だか話の展開がもたもたとしていて「これは外れか?」と思ってしまった。

だがダニーの死を境にギアが一気に3段ぐらい上がり、映画は怒涛の展開を見せ、ラストまで息継ぎするのを忘れるぐらいにすごいスピードで突き進む。

この映画の「キモ」は、ジミーとマイクの、そしてショーンとダニーの、反発しあいながらもお互いを愛おしく想い合う親子愛の「対立」だと思う。
そしてジミーとショーンの、お互いをどこかで気遣いながらも、自分の大切なものを守るために銃口を向けずにはいられない友情の「対立」でもあると思う。
こんなに切なくて、胸が締めつけられるアクション映画を初めて見た。

リーアム・ニーソンもさることながら、ショーン役のエド・ハリスが渋かった。
あと映像がすごく綺麗だった。Google Mapsのストリートビューみたいな特殊効果はアクセントのひとつとして、ニューヨークの夜の、そして朝になっていく様を、湿っぽくなく、しかし乾きすぎてもいない絶妙な色合いで映しだしていたと思う。