アイアムアヒーロー


この映画は以前からずっと観たいと思っていた。
本公開時には間に合わなかったのでオンデマンド配信をずっと待っていたのだが、先日Netflixで見つけて早速視聴。

原作は花沢健吾氏のヒット漫画。連載は既に完結している。
売れない漫画家・鈴木英雄(大泉洋)がアシスタントの仕事を終えて帰宅すると、恋人の徹子が食人鬼に変貌し英雄を襲撃する。自分のことを認識しない徹子をどうにか撃退して逃げるも、街は既に食人鬼=ZQN(ズキュン)と化した人間が次々に襲われ、噛みつかれた人間もまたZQNに変貌する。
英雄は女子高生・比呂美(有村架純)や藪=小田つぐみ(長澤まさみ)らと共に、襲いかかるZQNから生き残りを賭け、果てしない戦いを続ける……といったストーリー。

何故ZQNが発生したのか、ウィルスなのか……詳細が作中で語られることはない。ひたすら理不尽にZQNが増殖し、英雄たちが必死に逃れ続ける様が描かれる。
英雄は気弱で引っ込み思案、漫画家として目が出ず、アシ仲間に舐められ、同棲していた徹子には詰られ続けるが、銃砲所持許可証および散弾銃を所持しており、これがZQNを撃退する武器となる。
当初は逡巡していた英雄だが、映画の後半で迷いを捨てて奮起。襲いかかるZQNを散弾銃で次々に撃ち抜いていく姿は圧巻。
撮影では本物の銃器を使用したのに加え、大泉洋も入念なトレーナーの指導を受けたとのこと。
映像においてもスリルの緩急が絶妙で、私は声をあげつつ観ていた。リアリティが素晴らしい。

謎の多い比呂美と、自身の過去の悔恨から奮闘するつぐみ。
二人とも当初は英雄を小馬鹿にしていたが、ZQNを次々に倒す彼を見て、比呂美が「ヒーロー……」と思わず呟く。
見過ごされるのかも知れないが、この映画のキモはここだと思う。
ホラーものはとても苦手な私だが、本作は展開の早さ、不要な台詞がほぼ無い所とも相まってあっという間に観られた。

続編を期待するけど……無理かな?